2019年度 第5回資格更新研修会報告

 2月15日(土)に日戸由刈先生(相模女子大学)をお招きし、京都ノートルダム女子大学にて、「青年期の発達障害の包括的アセスメントと支援」について研修会を開催しました。


皆さんご存知の通り、2016年の発達障害者支援法改正以降、ライフステージを通じた「切れ目のない支援」が重要な理念としていっそう強調されています。 京都支部ではこれまでに開催した研修会において、「自分の担当している年齢層以外のケースに接する機会が少なく、ライフステージのつながりをイメージしにくい」「その点を補える研修内容を希望」というご意見が寄せられており、こうした声にお応えすべく、地域ケアシステムの中で発達障害の人たちの幼児期から成人期に至るライフステージを通じた支援・研究に長く従事してこられた日戸先生に、ご講義をお願いすることとなりました。

今回の研修で印象的だったのは、先生のお話の全体を通じて、徹底して発達障害文化を尊重し、発達障害の人たちをまず理解しようという姿勢が貫かれていたことです。故佐々木正美先生がおっしゃるところの「理解の無い支援はいらない」を体現された臨床エピソードを交えながらの講義からは、発達障害の青年たちの様子がありありと浮かび、自分がもしケース担当として出会ったら…とイメージを膨らませながらお聞きしました。 また、これまでに京都支部で開催してきた各種アセスメント研修で学んだ知識を、実際の臨床に活用していくヒントも沢山いただくことができました。

来年度は、5月に総会および第1回資格更新研修会を予定しております。詳細・申込方法は、後日メールおよび支部ホームページにてお知らせします。皆さま奮ってご参加ください。