京都支部主催の第1回資格更新研修会は、2023年5月28日(日)、奈良大学教授の礒部美也子先生をお招きし、無事、京都教育大学を会場に対面で開催しましたことをご報告します。
2023年度から新法人となった一般社団法人日本臨床発達心理士会のもとで、京都支部が行った最初の記念すべき研修会でした。礒部先生は、障害がある子どもの発達相談や言語・コミュニケーション指導を教育・福祉の領域で長年実践してこられた方です。
今回の研修では、京都支部だけでなく他支部からも参加があり、“マカトン法”を中心に「補助・代替コミュニケーションを用いたことばとコミュニケーションの発達支援」について学びました。そして、礒部先生が実践されてこられた発達支援の実際を、ご講義とビデオ画像、さらにはマカトン法の実技も交えて丁寧に示していただき、参加者にとって、大変有意義な研修となりました。
礒部先生が発達支援を実際にされているビデオ画像からは、子どもたちが楽しく参加できるように、先生が工夫されていた方法も拝見することができ、会場の皆さんは、強い関心を持たれたようでした。最後には、参加者から活発に質問が出され、礒部先生はそれぞれ丁寧に回答してくださいました。3時間の研修を楽しく、また大変実りのあるものにしていただいた礒部先生に感謝いたします。
終了後のアンケートでも、「今日学んだことを明日からの実践に活かしたい」「伝わるコミュニケーションツールを持つことで人と関わる心が育つことを実感できた」などの感想が多く寄せられました。
今年度2回目の研修会は、9月10日に、新版K式発達検査の事例検討を予定しています。会員の皆様にとって、これからも実りある研鑽となるように、役員一同励んでいきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。