2021年度 京都支部主催 資格更新WEB研修会「『外国につながる子ども』の発達支援」 実施ご報告

 2021年度 京都支部主催の第1回研修会を、2021年5月22日(土)に、同志社女子大学教授の塘 利枝子先生をお招きし、WEB研修会として開催いたしました。

 塘 利枝子先生は多文化・多言語環境で育つ子どもに関する研究の第一人者として、発達支援の助言者としてもご活躍しておられます。今回の研修会では、多様な事例をとおして理論的かつ実践的な理解と臨床的視点についてご講演いただきました。ご講演の最後に、参加者からの質問についても大変丁寧にご回答いただき、貴重な学びの機会をいただきました。
 ご講演では、外国につながる子どもの多様な背景と増加している現状を踏まえて、保育・教育の課題と支援について教えていただきました。発達支援のために基本となる理論とアセスメントの紹介があり、乳児期から青年期までの各時期にみられる問題と支援の在り方について学びました。さらに、「外国につながる子ども」を支援する際、対人関係・言語・教科学習・アイデンティティへの発達支援を行う視点が必要であると教えていただきました。今回のご講演から、私たちに求められる多面的な理解と発達の視点、総合的な支援を改めて考え確認する機会になりました。終了後の参加者アンケートからは、ご講演で教えていただいた具体的な支援例を今後の支援に活用したいとの声がたくさんあり、研修会が実りの多い機会であったと思われます。

 今年度の京都支部主催研修会は、2022年1月に第2回研修会を予定しておりますので、準備が整いましたら、HP等でご連絡いたします。
 会員の皆様には、各自WEB研修受講のための環境整備を行うことや、オンライン上の手続きや様々な操作に慣れていただくことなど、これまでとは違った形ではありますが、引き続き支部運営にご協力いただきますよう、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。